KANONARA

物語構造

バイロニック・ヒーロー

ロマン主義の英雄の一変種で、バイロン卿にちなむ人物型。誇り高く、気まぐれで皮肉屋で、額には反抗を、心には悲惨さを宿します。

バイロニック・ヒーローとは、「イギリスのロマン主義詩人バイロン卿にちなんで名付けられた、ロマン主義の英雄の一変種としての人物型」です。この型はバイロンの登場人物と同じくらい、彼自身のペルソナに拠っており、半自伝的な『チャイルド・ハロルドの巡礼』(1812年から1818年)で初めて広い名声を得ました。読者はその陰鬱な英雄を、詩人自身と重ねて読んだのです。マコーリー卿の描写が標準的な要約です。「誇り高く、気まぐれで、皮肉屋で、額には反抗を、心には悲惨さを宿す男」。同族を軽蔑し、復讐には容赦がなく、それでいて深く強い愛情を抱くことのできる人物です。

この系譜は『嵐が丘』のヒースクリフと『ジェーン・エア』のロチェスターからオペラ座の怪人まで走り、記事の挙げる現代の例は、バットマン、ジョン・スノウ、ダース・ヴェイダーにまで届きます。小説家にとってこの型は、アンチヒーローの暗い翼です。悲惨さで買われたカリスマ。技法上の危険は、一度も動かない弧であり、苦しみが、人物に代償を課す代わりに残酷を言い訳に使われることです。悩める主人公と悪役のあいだの線を見えるままに保つことが、悪役と敵役の管理の仕事です。

出典

関連項目