KANONARA

文章技法

意識の流れ

登場人物の心を通り過ぎてゆく無数の思考と感情を描こうとする語りの方法。整理された論証ではなく、流れそのものに従います。

意識の流れとは、登場人物の「心を通り過ぎてゆく無数の思考と感情」を描こうと試みる、語りの方法です。ウィリアム・ジェイムズが『心理学原理』(1890年)でこの句を造り、意識はそれ自身には「断片に切り刻まれたものとしては現れず……流れる」と書きました。メイ・シンクレアが1918年に初めてフィクションへ適用し、プルースト、ジョイス、ドロシー・リチャードソン、ウルフといったモダニストがそれを完全に発達させ、後にフォークナーとベケットが続きました。

有用な区別はこうです。意識の流れは「主題であり、内的独白はそれを提示するための技法」であり、この様式は「文法の、あるいは論理の規範」に違反することもあり、思考を印象や知覚と混ぜ合わせます。内面性の自由間接話法から見た、最も遠い端にあたり、長く続けば読者を疲れさせるため、長編は従来型の場面と交互に使います。選択は視点(POV)に属します。

出典

関連項目