KANONARA

文章技法

三人称

すべての登場人物を「彼」「彼女」など三人称の代名詞で指す語り。全知と制限の二つの形があります。

三人称の物語では、「語りは、彼や彼女といった三人称の代名詞ですべての登場人物を指し」、一人称と二人称の形を避けます。記事はこの様式を知識で分割します。全知の変種は語り手に「物語の世界の中で起きるすべてを見て、知っている、全体を見渡す視点」を与え、十九世紀のフィクションに典型的です。制限(または近接)の変種は、クッツェーの『恥辱』のように、一人の人物の視点に限定されたままです。第二の軸は、登場人物たちの思考、感情、意見を伝える主観的な三人称と、観察できる出来事だけを報告する客観的な三人称を分けます。『イングリッシュ・ペイシェント』から『氷と炎の歌』までの多視点小説は、この制限形を章をまたいで回転させます。

三人称は、商業フィクションと連載フィクションの既定の様式です。スケールするからです。各場面が一つの視点を保つかぎり、章は視点人物のあいだを移動でき、滑りへと崩れません。様式の近い端はディープPOVであり、広い端は全知の語り手です。

出典

関連項目