物語構造
ドラマティックアイロニー(劇的アイロニー)
登場人物が知らない情報を読者が先に持つアイロニー。物語の中の人々より一歩高い位置から、読者に眺めさせる技法です。
ドラマティックアイロニーとは、登場人物には知らされていない情報を読者に与え、「登場人物よりも有利な位置に観客を置く」アイロニーの形です。ウィキペディアはアイロニーを「表向きそう見えるものと、実際にそうであるか、そうであると期待されるものとの並置」として扱い、その中でドラマティックアイロニーを「据え付け、搾取、解決」の、すなわち準備、停止、解決とも呼ばれる三段階で分析します。話し手の意図した二重の意味である言語的アイロニーに対して、ドラマティックアイロニーは状況的アイロニー、つまり「皮肉屋が存在しないアイロニー」に属します。人物を破滅させる落差である悲劇的アイロニーは、「ドラマティックアイロニーの特殊な型」です。
小説は同じ落差の上で走ります。読者は、読者がすでに答えを知っているものへ、登場人物が歩いていくのを見ます。誰が何を知っているか、そして読者をいつ組に入れるかを決めるのがキャラクターの秘密と種明かしの仕事です。連載は三段階を公開日をまたいで引き伸ばしますから、各人物の知識は追跡されるカノンに属し、それが登場人物の知識の追跡の仕事です。
出典
- Wikipedia: Irony 'Dramatic irony' redirects to this article.