KANONARA

物語構造

タイムスキップ

場面や節のあいだで物語時間を意図的に飛び越えること。叙事の省略(エリプシス)であり、出来事を省き、読者に隙間を埋めさせます。

タイムスキップ(timeskipとも書かれます)とは、場面、節、話のあいだで物語時間を意図的に飛び越えることです。形式上の名前は省略(エリプシス)で、「出来事の連なりのある部分を省き、読者に叙事の隙間を埋めさせる」叙事装置です。省略は「物語を前進させるために使われ」、「時間を凝縮するためにも使えます」。教科書的な事例は『2001年宇宙の旅』で骨から宇宙船への切り替えで、そこでは「巨大な年代記的な跳躍が取られ」ています。『灯台へ』は、何が変わったかから読者が推論する、戦争の数年間を飛ばします。

書き手にとって、スキップは代償と引き換えに速さを買います。欠けた時間を埋めるのは頁ではなく読者なので、隙間が呑み込んだものは何であれ、その周囲から回復可能なままでなければなりません。配置と印づけはタイムスキップの書き方の主題で、後ろ向きの、場面長の版がフラッシュバック(回想)であり、並べ替えられたり積み重ねられたりした跳躍が非線形叙事を築きます。

出典

関連項目