物語構造
マッドサイエンティスト
奇妙で不穏な性格の持ち主で、通例その実験がタブーや傲慢の性質を持つ、科学者の型役。
「マッドサイエンティスト(マッドドクター、マッドプロフェッサーとも呼ばれる)とは、奇妙で不穏な性格の特徴を持つ科学者の型役で、通例その不穏さは実験のタブーあるいは傲慢な性質に現れる」ものです。この型は柔軟です。「悪役(邪悪な天才)あるいは敵対的であることも、無害とも中立ともあり、狂気じみていることも、風変わりなことも、不器用なことも」あり、「神を演じようとすることに対する普通人の異議を認識も尊重もしない」のが特徴です。原型はメアリー・シェリーの1818年の小説のヴィクター・フランケンシュタイン。ウェルズの『モロー博士の島』の博士は「実験を続けるために文明から完全に自分を隔離しており」、『メトロポリス』(1927年)のロトヴァングが「原型となったマッドサイエンティストを画面に持ち込みました」。
小説家にとってこの人物は、帰結に顔を与えたものです。物語の科学が何でもできるところでは、彼はそれをやる人物であり、だからこそ代償と限界の問いはSF小説の書き方に繰り返し現れます。彼は、規律だった主人公に対するフォイル(対照役)としても働きます。方法対方法。そして彼の傲慢は、彼に代償を課すべきです。常に正しい狂気の天才は、人物ではなく、プロットの自動販売機です。